オールドバカラについて
オールドバカラについて
ガラスの魅力とは、どんなものでしょうか?
きらきらと光を集め、まるで宝石のような透き通った輝き。
クリスタルの美しさ、時にはカラフルにも染まる変幻自在さ、キーンと爪先で弾いた軽やかな音色。
しかしながら、容易に壊れてしまう、危うさや儚さ・・
子どもの頃から、ガラスが大好きでした。
中でも小さなガラス細工の動物の置物が好きで、小さくても高価なので頻繁には買ってもらえませんでしたが
デパートの催事や旅先のお土産物屋等で見つけるたび、少しずつ買い集め、コレクションしていました。
フランスに住んでいた学生の頃、初めてバカラの作品に出逢いました。
デパートに並ぶ新品は手が出なかったものの、蚤の市で見つけた旧い時代のバカラの小さなグラスーこれがのちに「オールドバカラ」と呼ばれるものだと知ったのですがーの、埃を被った、しかしながら透き通るような輝きは、今でも鮮明に覚えています。
「オールドバカラ」という呼び名が、具体的にどの年代の作品に当てはまるのか、コレクターやショップにより見解は様々で、一般的な定義はないようです。
百年以上昔の作品をアンティーク、二十年前後以上経過した作品をヴィンテージ、とする一般的な風潮に倣い
当店では、従来のブランドマークに加えて「BACCARAT」の刻印が施されるようになった、1990年以前の作品を「オールドバカラ」としております。
作品ごとの制作年代につきましては、分かる範囲で推定される年代をタイトルもしくは商品説明に記載しておりますので、そちらをご参照ください。
当店のコレクションは全て、バカラやサンルイの作品を長年扱う、主にフランスを含む欧米のコレクターよりお譲りいただいたものです。
特に19世紀〜20世紀初頭頃の作品はガラスの厚み、重さ、透明度、爪先で弾いた音、混入物等の状態が現代の作品とは異なります。
それも百年以上の時を経た、アンティーク作品ならではのものです。
ご参考のため、できる限りカタログや資料を掲載するよう努めておりますが、製造年代によりブランドマークのない作品も多くございます。
ブランドマークの有無は、商品ごとに記載しておりますので、併せてご参照ください。